ネットショップ運営コンサルタントの問題&解答事例

ネットショップの文章を読みやすい文章に直す方法

文章技術編

問題

次の文章を読みやすい文章に直しなさい。

  • 風呂桶や手拭などのお風呂用品を取り扱っています。

 

解説

「ひらく」ことで読みやすくする

出版業界では文章を見たときの印象が悪いことを「字面が悪い」と言います。  
例えば「八甲田山山頂付近異常事態発生」という文章があった場合、これだけ漢字が連続して続くと、読む側も思わず漢字を一文字一文字追ってしまい、テンポ良く読ませていた文章が台無しになってしまうことがあります。このような場合、接続詞を挿入してあげて、読みやすい文章に修正してあげることが必要です。先述した文章であれば「八甲田山の山頂付近で異常事態が発生」という読みやすい文章に修正することが可能なのです。  他にも業界用語で「漢字をひらく」という校正作業があります。  

例えば「緩いカーブ」と漢字を使うよりも「ゆるいカーブ」と平仮名に修正してあげることで、読んだ印象で「ゆるさ」を伝えることができます。また、「フワフワした食パン」よりも「ふわふわした食パン」の方が、ふんわり感を伝えることができるし、逆に「かたい石」よりも「硬い石」の方がガチゴチ感を伝えることができます。  このように一見、文章として成立しているものでも「見た目」に気を配ることで、より臨場感が溢れる文章へ校正することができます。

「書いていることは同じなので、そこまで気を配らなくてもいいじゃないか」と、細かい校正までは必要ないという人もいますが、このような細かい校正の積み重ねが、伝達力の高い文章として売上に直結しているのも事実です。 インターネットは画面がモニターに映し出された上に、無料で情報が閲覧できることがから、メディア媒体の中ではテレビに近いと言っていいでしょう。しかし、テレビに比べて文章を占める割合が高く、閲覧意識が高いわりには読解力を求めるという、大きな矛盾を抱えている媒体と言えます。 このような「読まれにくい媒体」だからこそ、読まれるために細かい文章テクニックにも気を配る必要があるのです。

 

正解例

風呂おけ、手ぬぐい等のバス用品を取り扱っています。

 

回答の解説

「風呂桶」という文字では「桶」という漢字が瞬時に判断できず、情報の伝達力が若干ですが鈍ってしまいます。「『桶』という漢字ぐらい読めるだろう」と言う人がいますが、「風呂桶」と「風呂おけ」とでは、確実に「風呂おけ」の方が読解できる人が多いのは確実です。「桶」という漢字がモニターに映し出されて、小さくなりすぎて読めないお年寄りの方、もしくは漢字をまだ読めない小学生、このような顧客層がインターネットで文章を読んでいないとは限りません。「万人に理解される文章」を目指すのが、ネットショップの文章なのです。

また、同じように「手拭」よりも「手ぬぐい」の方が柔らかい布を想像しやすいですし、何より読みやすいです。もうひとつの修正ポイントでもある「お風呂用品」も「バス用品」の方がゴロが良く、商品全体をイメージするのに適している単語と言えるでしょう。特に短い文章の中で同じような単語が2回続くのは、文章表現としてはあまり適切だとはいえません。例えば「風呂桶や手拭などのお風呂用品を取り扱っています」という短い文章で、「風呂」という漢字が同じ文章内で2回出てくるのは、文章にまどろっこしさを与えてしまい、読みやすい文章とは言えません。

このように2回同じ漢字が出現してしまう場合は、別の言葉で表現を変えてみて、文章全体にメリハリをつけてあげることが必要です。同じ言葉に対して何種類もの表現方法を持っている人は、文章のバリエーションも多く、訴求力の高い文章を書くことができますので、自分の商材に適した修飾語や表現方法は、雑誌や新聞、テレビを観ながら吸収していくことをお勧めします。

このような「読みづらさ」の小さいポイントを積み重ねてしまうと、読みづらい文章の連続になってしまい、読み手を飽きさせてしまう要因になります。逆に細かいところに気を配りながら「読みやすい文章」を書くことを心がけると、それだけ伝達力の高い文章の塊となって、クオリティが保たれた商品紹介文となります。

このような気配りのできた文章が書けるようになれば、必然的にお客様に気を配れるサービスができるようになりますので、文章表現もサービス力向上の一環として、考えていく必要があると言えます。 

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